株式会社フジメン通商

初七日法要後から年忌法要へ

御香典返しの準備

頂いた御香典に対してのお返しは、三十五日(中陰)または四十九日(満中陰)の忌明け後に行うのが普通で、御香典の半額を返礼とする「半返し」が一般的です。
返礼品には表書きとして「志」と書き、その下に喪家の氏名を入れ、水引は黒白を用います。
忌明け後の場合は忌明けの挨拶状も添えて、文面には御会葬の御礼、忌明けの報告、故人の戒名を書き入れます。
葬儀社に依頼しますと、品物選定、忌明けの挨拶状、発送の手配まで行ってもらえます。



本位牌・お仏壇の準備

葬儀のときに使用した白木の位牌は、忌明けに寺院や霊園に納めます。忌明けには仏壇に本位牌を安置します。
本位牌には、黒壇位牌・黒塗位牌・回出し位牌などがあります。



お仏壇を購入する時期は特にありません。忌明けまでに購入できれば忌明け法要のときに「開眼供養」もして頂けますが、百か日、一周忌の法要に合わせて購入されても構いません。
お仏壇の種類は大きく分けて二種類あります。
1.金仏壇・・・漆塗りの材質に金箔を張って仕上げたもの。
2.唐木仏壇・・・紫壇、黒壇などの材質の木目を生かしたもの。
一般には真宗系が金仏壇で、その他の宗派は唐木仏壇とされています。仏具として花立、燭台、香炉は最低限そろえるもので、三具足と呼ばれています。


墓地、墓石の準備

墓地を選ぶとき、永代使用料・墓地の管理、宗派との関わり、法事ができる施設の有無などの注意点があります。

墓地の種類
公営墓地 永代使用料や管理料が明瞭で安いのが特長です。一度受けた所有権は、代々受け継ぐことができます。
寺院墓地 お寺の境内にある墓地と、郊外に作られた公園墓地があります。お寺の境内にある墓地は、お寺の檀家という従来の形が多くを占めています。
民営墓地 財団法人や社団法人が管理運営する墓地。資格、宗派は問わないなど、誰でも申し込みができるのが大きな特長です。郊外にある所が多く、礼拝堂・駐車場・法要設備が整っています。
【 墓 石 】
墓石材には、花崗岩・安山岩・斑レイ岩・閃緑岩などが使われています。
素人には石の善し悪しは見分けにくいものですので、信頼できる石材店と契約することが大切です。



形見分け

形見分けは肉親やごく親しい方に差し上げ、箱入れや包装には気を使う必要はありません。友人・知人への形見分けは慎重にしたいものです。

忌明け法要

御遺族は、七日ごとに故人を供養する法要を行います。四十九日目に行う大切な節目の法要を「忌明け法要」と言います。御遺族は、満中陰を一区切りとして新しい出発を始めます。
日程は、皆様が集まりやすい土日などの休日に行うことが一般的です。休日に調整する際は正式な四十九日より手前に設定します。
忌明け法要の服装は、略礼服を着用します。法要後、会食の宴を設けます。その席で喪主は御遺族を代表して、忌明けの報告とお礼のことばを申し上げます。

納 骨

四十九日の忌明け法要の後に、納骨式、納骨を行うのが一般的です。新しいお墓の場合は、開眼法要も同時に行います。 また、墓地の移転、すなわち改葬するとき、及び遺骨だけ古い墓地から移動させるときは閉限法要を行います。
納骨には遺骨と白木のお位牌とは別に、埋葬許可書・認印・霊園使用許可証(霊園の場合)が必要です。



初盆供養・法要

お盆は正式には盂蘭盆と言いますが、故人が亡くなられて初めて迎えるお盆(四十九日の忌明けがお盆より前)は初盆と言いまして、特に手厚く供養を行います。
十三日は迎え盆と言い、夕方迎え火をたいて御先祖の霊をお迎えします。十三日から十五日の間に僧侶を自宅に招き、供養の読経をしていただきます。 その後、親族、知人とともに精進料理を頂きます。
十五日の夕方には、御先祖の霊をお送りする送り火をたきます。地方によりこの日の夕方に精霊流しを行うところもあります。



一周忌法要

亡くなられて一年目に営む法要を「一周忌法要」と言います。近親者、知人を招いて法要を行い、法要後、僧侶ともども会食を行います。 その席で僧侶の法話を聞き、ありし日の思い出話などをしながら故人を偲びます。
僧侶を自宅に招いて法要を行う場合は、御布施とは別に御車代を包みます。会食を辞退した場合は御膳料を包みます。



年忌法要

一周忌法要も年忌法要の営みに入ります。それ以降は二年目が「三回忌」六年目が「七回忌」となり、亡くなられた年も加えて数えます。
十三回忌(満12年目)十七回忌(満16年目)二十三回忌(満22年目)三十三回忌(満32年目)三十七回忌(満36年目)五十回忌(満49年目)
その後、百回忌もありますが、三十三回忌もしくは五十回忌で法要を終えて、永代供養を行うのが多いようです。



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